第1話『愛と青春の絆』
実業団アイスホッケーチーム『ブルースコーピオンズ』のキャプテン、里中ハル(木村拓哉)は、恋愛をゲームと割り切るクールな男・・・。 一方『ブルースコーピオンズ』の親会社ブルーテクノインターナショナル本社に勤務する村瀬亜樹(竹内結子)は、2年前に海外に渡った恋人を待ち続ける女・・・。 そんな二人が知り合ったのは、バー『フェイスオフ』でのナンパ。本当にハルの恋愛はゲーム? と、勘ぐるチームメイトの池上友則(市川染五郎)との賭けが発端。ちょうど店に来ていた3人のOL、亜樹、相澤百合(中越典子)、石川知佳(MEGUMI)に目をつけた友則は、堀田大和(坂口憲二)とナンパを実践。友則は知佳、大和は百合、そしてハルは亜樹を落とすことになる。 そもそも、ハルが恋愛をゲームと考えるのは、尊敬するコーチ、安西健吾(時任三郎)の影響もあった。試合中の怪我で再起不能となった健吾は、妻の容子(石田ゆり子)たち家族への負い目から、選手のうちは本気で恋をするなとハルを諭していたのだ。酒で身体を壊し、入院生活を送る健吾を慕い続けるハル。だが、そんなハルに考えられないことが起こった。チームが新コーチとして兵頭雄一郎(佐藤浩市)を招いたのだ。 練習メニューをめぐり、早くも兵頭と激突するハル。そんな中、ゲームとしての恋愛と割り切って亜樹との交際を始めようとするハルだが・・・。
第2話『孤独に負けない強さ』
実業団アイスホッケーチーム『ブルースコーピオンズ』のキャプテン、里中ハル(木村拓哉)とOLの村瀬亜樹(竹内結子)は恋人の“契約”を交わした。“恋愛はゲーム”と公言して憚らないハルが持ち出した“契約”とは、亜樹の恋人が海外から帰って来るまでの期限付き。しかも、お互いに本気にはならないというものだった。 亜樹には、ハルの真意が分からない。また、恋人を待ち続けている自分自身にも少なからず疑問を感じている。一方、ハルの後輩、堀田大和(坂口憲二)は池上友則(市川染五郎)に促されて相澤百合(中越典子)との交際を進めていた。大和は、自分を金持ちだと思う百合の誤解を解きたいのだが、なかなかうまくいかない。 そんな時、亜樹は大和からハルの過去を聞くことに。また、ハルは尊敬する前コーチ安西健吾(時任三郎)と兵頭雄一郎(佐藤浩市)の関係を容子(石田ゆり子)から知らされる。そのことで、新たな反感を抱いたハルは、またしても兵頭とぶつかることに。また、ハルの過去を聞かされた亜樹とも・・・。
第3話『美しきリーダーの形』
里中ハル(木村拓哉)がキャプテンを勤める『ブルースコーピオンズ』では、兵頭雄一郎(佐藤浩市)新コーチによるチームの再編成が行われることに。そのため、数名の選手に退部勧告がなされる。その中に、島村真琴(佐藤隆太)の名前があった。ハルとゲームとしての恋愛をすることになった村瀬亜樹(竹内結子)は、相澤百合(中越典子)と話している。百合は、ハルを心が冷たいのでは? と分析。その言葉を裏付けるように、ハルは真琴をかばう他の選手と違い、兵頭の人事に賛成していた。 真琴の退部を巡り、チームメイトと対立し始めるハル。堀田大和(坂口憲二)は、ハルを信じようとするのだが・・・。亜樹もハルの心を量りかねて・・・。やはり、百合のハル分析は正しいのだろうか?
第4話『男の友情と女の意地』
里中ハル(木村拓哉)が一夜をともにした女性に子供が?ジムを出たハルたちを待っていたのは数人の女性。自分たちの友人、平田真理子(水川あさみ)が妊娠したと言う。相手は“里中”。『フェイスオフ』で事情を聞いていると、どうも様子がおかしい。居合わせた村瀬亜樹(竹内結子)も、ハルではないと直感。そこに、真理子が来た。真理子が“里中”だと示したのは池上友則(市川染五郎)だった。ハルは、真理子たちとの話し合いに行くという友則に付き合うことに。堀田大和(坂口憲二)は、そんなハルが信じられない。大和から話を聞いた亜樹も、ハルの行動に疑問を持つ。その大和は、相澤百合(中越典子)とのデートでついに本当の自分を明かす。全てを受け入れるかのようにふるまう百合だが・・・。そんな時、友則は真理子たちの仲間に再び呼び出されて袋叩きにされてしまう。傷ついた友則を見たハルは、破格な金銭を要求する真理子の仲間たちの居場所へと乗り込んで行く。
第5話『心の傷』
里中ハル(木村拓哉)、堀田大和(坂口憲二)、池上友則(市川染五郎)、島村真琴(佐藤隆太)は、村瀬亜樹(竹内結子)のアパートで鍋パーティーをすることになった。企画したのは、相澤百合(中越典子)と石川知佳(MEGUMI)。何の進展もないハルと亜樹の仲を取り持とうというわけだ。また、百合は料理の腕を大和に見せようと気合い十分で女3人で材料の買出し中。その頃、ハルたちはチームのバスで移動していた。いつもの道が工事中のため、バスが別の道にと入ると大和の様子がおかしくなる。震えだす大和を心配するハル・・・。 夕方、亜樹の部屋で鍋パーティーが始まった。百合は、自信満々に料理を勧めるのだが、味はイマイチ。大和が不機嫌になった百合をかばうと、ハルたちも気を使う。百合と大和、友則と知佳は良い雰囲気に、ハルも亜樹と・・・と、その時、真琴が部屋に飾ってある写真に気づいた。写真には、亜樹と彼氏が写っている。するとハルは、全て承知で亜樹と“恋愛契約”をしていると、みんなに話す。だが、百合は納得できない。亜樹の気持ちが心配なのだ。亜樹が、ハルを責めだすと大和が強い口調でさえぎった。みんなが帰ると、ハルと亜樹は二人きりに。亜樹は、大和の様子がおかしかったこととハルに尋ねる。すると、ハルは大和が移動中に苦い思い出のある道を通ってしまったと話す。 『ブルーススコーピオンズ』の試合が始まる。スタンドからは、大和に汚い野次が浴びせられる。野次の主は、毎試合現れる中年男、江川健(風間杜夫)。友則や真琴は腹を立てるが、ハルと大和はなぜか素知らぬ顔。大和に集中する野次に、真琴は「恨みでもあるのか?」と疑問を持つ。 ハルは、安西容子(石田ゆり子)と会う。ハルは、兵頭雄一郎(佐藤浩一)と容子の過去の関係を聞く。すると、容子は自分と兵頭、亡夫との過去を話した。 一方、亜樹は大和の部屋に怒鳴り込んでいた。大和が百合に別れ話を持ちかけたのだ。大和は、本当の自分は女性と付き合ってはいけないと亜樹に打ち明ける。理由を聞きたいと食い下がる亜樹に、大和は信じられないようなことを突きつけた。 亜樹は、大和の話の真実をハルから知らされる。それは、大和がアイスホッケーを始めた悲しい事情だった。
第6話『母へ』
里中ハル(木村拓哉)の母親、千恵子(松坂慶子)が現れた。ハルが幼い頃に若い男と蒸発してしまった千恵子。ハルの心を凍りつけてしまった出来事・・・。一人で千恵子と会うことが不安だと言うハルに村瀬亜樹(竹内結子)が付き添う。しかし、ハルは恨んでいたことを忘れたかのように、千恵子との再会を喜び甘える。亜樹も、堀田大和(坂口憲二)でさえも、かつて見たことのないような穏やかな表情を浮かべるハル。しかし、長い間行方をくらませていた千恵子がハルに会いに来たのには、別の理由が・・・。
第7話『波乱』
“ゲーム”で始めた恋愛だったが、里中ハル(木村拓哉)と村瀬亜樹(竹内結子)は次第に惹かれあい、その関係は親密さを増していく。一方、堀田大和(坂口憲二)と相澤百合(中越典子)の間には、微妙な影が生じ始めた。百合の前に、彼女が求める本当の金持ち、山本玲志(山下徹大)が現れたからだ。 ハルは、亜樹との関係がうまくいけばいくほど、不安を募らせていた。この幸せがいつまで続くのか・・・。そんなハルの不安に乗ずるかのような出来事が起きてしまう。亜樹のもとに、長い間待ち続けた男、夏川啓介(谷原章介)から電話がかかってきた。
第8話『悲劇』
里中ハル(木村拓哉)と村瀬亜樹(竹内結子)の恋愛ゲームには、終止符が打たれようとしていた。亜樹が待ち続けた恋人、夏川啓介(谷原章介)が帰国したのだ。思い出の橋で再会し、ハルの前で亜樹は夏川へと歩いていってしまう。堀田大和(坂口憲二)も、つき続けた嘘がバレてしまって相澤百合(中越典子)と別れることに・・・。 亜樹は、夏川と元の恋人同士に戻ろうとする。百合は、新たな恋を得ようと山本玲志(山下徹大)に・・・。ハルは、一時のプライドを捨てて亜樹を求めた方が良いのでは? と、池上友則(市川染五郎)に諭される。玲志の口から百合と交際を始めたと聞いた大和は・・・。
第9話『号泣』
里中ハル(木村拓哉)のアイスホッケー人生を支えてきた堀田大和(坂口憲二)が、思わぬ怪我を負ってしまった。ホッケー選手としての復帰は難しい。母親、コーチ、本気で好きになった村瀬亜樹(竹内結子)、そして大和・・・。自分にとって大切な人ばかりが引き離されてしまうことは、ハルにとって大きな痛手。一方、亜樹は安西容子(石田ゆり子)にハルではなく夏川啓介(谷原章介)のもとに戻った理由を打ち明ける。それは、ハルに本気になったゆえに選択しなければならなかった亜樹の悲しい理由・・・。結婚を迫る夏川に、亜樹は複雑な思いを吐露する。すると、夏川は・・・。そして、亜樹が夏川から受けたある仕打ちに気づいたハルのとった行動とは?
第10話『希望』
里中ハル(木村拓哉)は、村瀬亜樹(竹内結子)を思うあまりに夏川啓介(谷原章介)に暴行を加えて容疑者として留置所へ。兵頭雄一郎(佐藤浩市)からも、見放された言葉を投げられて、自分に唯一残ったアイスホッケーも出来なくなると激しく落ち込むハル。 そんなハルを励ましたのは堀田大和(坂口憲二)からの手紙だった。兵頭も、見放したわけではなかった。夏川に告訴を取り下げるよう頼んで欲しいと亜樹に頭を下げる。 その成果あってか、ハルの告訴は取り下げられた。しかし、安西容子(石田ゆり子)は亜樹が何かと引き換えに夏川に交渉したと睨んでいた。果たして、亜樹は交渉の材料があったことを容子に話す。チームに戻り、新たなステップへの挑戦を決意したハルは・・・。
第11話(最終回)『愛という名の誇り』
NHLへの挑戦も決め、村瀬亜樹(竹内結子)から遠ざかろうとする里中ハル(木村拓哉)。ハルは誰も愛そうとしない、と亜樹に指摘されても、どうすることも出来ない。さらに、安西容子(石田ゆり子)からは、亜樹は“古き良き時代の女”ではなく、ハルのためにそうなろうとしていたと言われてしまう。堀田大和(坂口憲二)は、ハルと亜樹の関係を終わらせたくない。同じ気持ちの池上友則(市川染五郎)と石川知佳(MEGUMI)は、夏川啓介(谷原章介)のもとに、頼みごとをしに行く。しかし、ハルは…。そして、亜樹も進むべき道を変えようとしない。 そんな時、アイスホッケーリーグは最終戦を迎える。ハルたち『ブルースコーピオンズ』対、山本玲志(山下徹大)率いる『グリーンモンスターズ』戦の優勝決定戦である。 視力を失いつつある兵頭雄一郎(佐藤浩市)を気づかい、選手たちを鼓舞するハル。その頃、ウェディングドレスを選びに行った亜樹は、夏川からあることを言われて・・・。